流れ旅日記1 組長(おや)殺し旅の途中

任侠沈没は、今一番熱い漫画だ。
nagaも書いてるけど、俺側からの日記を書く。転載。

1日目
帰省のついでに、家族旅行をする。
箱根の山をいざ越えて、生涯一度の伊勢参りだ。
昔の江戸っ子に敬意を払い、一度くらいは行っておこうかなと。

しかし、泊まるのは鳥羽の答志島。
フグを釣る。
4人で泊まったため、旅行番組のような迫力のある舟盛りが出てくる。でかい鯛に伊勢エビ等。料理はおいしく、ボリュームもあって良かったが、掃除はそれほど行き届いていなかった。
特に便所が臭い。
お盆の割に料金安めだったので、総合的にはかなりリーズナブルな印象。
親連れて行くんだから、もう少し気張っても良かったが、ギリギリで決めたので宿自体が無かった(言い訳)。

答志島自体は結構プライベート感があって、落ち着ける良い漁村だった。

2日目
伊勢へ。
卒倒するくらい暑い。
長い参拝道を歩いていると、たまに気が遠くなる。
さすがに伊勢神宮はでかくて、お店も充実している。
管理が行き届いていて、まっとうな寺社街だった。
お参りを終え、他の家族の皆さんは赤福餅の入ったかき氷を食おうと、冷房の効いていない露天みたいな人口密集店で並びだした。結局氷食べるのに30分以上かかっていたと思う。
俺には耐えられないので、一人で街をほっつき歩く。
たこ棒というたこのぶつ切りの入った薩摩揚げがとてもおいしい。伊勢の地ビールも旨かった。串カツとかも名物らしいので食べる。

それにしても以前から噂には聞いていたが、伊勢うどんというのはホントに酷い。
スーパーのふくろ入りゆでうどんを湯に入れ続けてびろびろにのばし、そこにお湯(ダシではない)で薄めた生醤油をぶっかけたような、もう擁護の仕様のない代物。
伝え聞くとおりの内容だったのでまだショックは少なかったが、覚悟していてもなお凄まじい食品だった。
多分東京人がうどんをあまり好まないのは、お伊勢参りで食べた伊勢うどんの味を伝え聞く文化が江戸時代より脈々と続いてきたからであろう。
そういえば東京の、まずい立ち食いのうどんに良く似ている。
関西の立ち食いうどんは大抵うまい。
…とまあここまでボロクソですが、要するに近来流行りの讃岐うどんの正反対の食べ物なんですね。
大量の作り置きを前提に考え出された食物なのでコシが無く、元々醤油や味噌のたまりで塩味を付けただけなので汁の色が濃く、ダシの風味を重視しない。
日本中で讃岐うどんの最強伝説がここ10年は唱えられ続けているので、日本の大方のうどん価値観が伊勢うどんに不利に働いているのは否めない。

一番スタンダードであろう味を知るために、おかげ横町の大きめの店で1杯食べただけなので、きっと現代風に工夫した、おいしい伊勢うどんも色々あるのでしょう。東京でうまい伊勢うどんがあるようだったら、もう一度食べてみたいとは思います。

その後岐阜まで戻り解散。
俺はそのまま四国へ向かう…つもりだったが、前日からのハードスケジュールが祟り、姫路で体力的に力尽き、途中下車。

俺はこれまで散々無為な、何の生産性も無い旅を日本中で続けてきた。
地物の旨い物を食い酒を飲み、土地それぞれの文化を知るなど、一応のお題目をひねり出す事はできるが、わざわざクソ高いJR代金を払い、無理に捻出する連休を全部潰し、確実に疲労の極地まで消耗する訳で、貧乏旅にはレジャー的な見返りがさほどあるわけではない。

それでも休みのたびにそんな目的の無い旅を続けていたのは、その無為自体に、何らかの可能性・希望を無意識下で感じていたからなのだ。
姫路での1泊は、今までの自分の旅に、ある程度の理由・結論付けをしてあげられた、貴重な一夜だった。

簡単に言うと、縛りプレイのファミコンソフトをずっと続ける快感だ。

続く。

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