
名画座の目黒シネマでやっていたので、遅まきながら観ました。
良かったです。
なにがいいかというと、山や森や田園や民家の風景がとてもいいです。
森に雨がざーざー降っているところとか、峠の山道だとか、大木だとか、
朝の霧がかった山だとか。
よく「海派? 山派?」なんて話をしますが、僕はやっぱり山派なんだなーと思いました。
しょっぱい海水よりも、冷たい湧き水の方が好きなんだよね。
あと、登場人物たちの衣装も良かった。
登場人物の多くは、基本野宿の生活をしているような人たちなので、
みんな泥で汚れていたり、服もぼろぼろになっているんだけど、
なんだが全体としていい感じのスタイルになっていました。
「蟲師」への想い 大友克洋
百年程前の日本。都市部では既に近代化が始まっていましたが、
地方、山間部に於いてはまだまだ中世の残滓が散在し、
まつろわぬもの供が闇を跋扈していた事でしょう。
その姿はきっと正視出来ぬ程恐ろしく、
そしてぞっとする程美しかったのではないでしょうか。
百年前の闇にじっと変わる事もなく立ち尽くして
今の我々を見ているような気がします。
そんな世界を自分なりに創造してみたかったのです。
要はこの映画の世界観が良かったということですね。
ウェブサイトに「ロケ地マップ」というのがありますが、
「日本にもこんなところがあるのかー、行ってみたいな」と思いました。
もう百年前の姿はそこにないはないでしょうが。
そういえば実家のばあちゃんも、結構摩訶不思議な体験談を話して
聞かせてくれました。
親父が子供のころカマイタチにあって額をパックリ割ったとか、
大地震があって沼の水が全部あふれ出たとか、
地元で年寄りが一人死ぬと連れを誘っていくので必ずもう一人すぐ死ぬとか。
今、そんな話とはほぼ100%無関係な環境で生きているので、逆に心惹かれます。
あとですね、淡幽という役名で蒼井 優が出演しているのですが、惚れました。結婚したいです。