今日の夜、吉野家で牛丼を食べていた時、印象的な場面に遭遇しました。
仕事柄アイデアを考えないといけないことが結構多くあるのですが、
まさに人の頭の中でアイデアが生み出される瞬間を目の当たりにしました。
こんな場面です。
お店にふらりと入ってきた初老のおじさん。
吉野家にはあまり慣れていないようで、座席に座ると壁にかかっている
メニューに目を細めています。
するとすかさず店員さんがやってきて「何にしましょう」と水を差し出しました。
ちょっとあせった様子のおじさん。
とりあえず事前にこれだけは頭にあったのでしょう。
「牛丼」
と一言。
「はい」と定員さんが答えて、淀みなく「並一丁!」とコール。
するとおじさんの中で第一のひらめきがあったのでしょう。
「大盛り!」
「はい」と定員さん。
その約1.5秒後
「あとみそ汁!」
「はい」と定員さんが言い終わるのを待たずして
「あとお新香も!!」
と、発声したときのおじさんはかなり恍惚とした表情で、
比重の原理を発見して「ユリイカ!」と叫んだ
アルキメデスが現世に降り立ったかと思いました。(ありがたや)
「大盛り」「みそ汁」「お新香」、これまで茫漠と吉野家のイメージと
してしか頭の中になかったこれらのワードたちが、一気におじさんの
頭の中で、「俺の飯」として像を結んだ瞬間のように感じました。
そう、このバラバラだったものが1つの具体にまとまる感じ、
この瞬間こそが、アイデアが生まれる瞬間そのものではないでしょうか。
非常に感動的な瞬間です。(涙)
その興奮気味のオーダーにも一分の動揺を見せず、100%事務的に「はい」と答えて
戻っていく店員さんに、おじさんはもう一言。
「温泉卵もつけて」
うむ。
「温泉」をつけるあたり、かなり冷静さを取り戻したようです。
一捻りを加えた感があります。
でもこの一捻りって、結果ビミョーなことが多いんだよなー
と一人勝手におじさんの注文の批評をする僕でした。