Windows Vistaが発売されましたね。

「5、4、3、2、1、ゼロ――!」。東京・有楽町のビックカメラ有楽町店では、マイクロソフトやパソコンメーカー各社の首脳陣とタレントの眞鍋かをりさんが、集まったユーザー約500人とともに午前0時のカウントダウンを迎えた。0時ちょうどに「祝ウインドウズビスタ・新オフィスシステム発売」のくす玉が割られると、普段は静まりかえっている深夜の丸の内界隈に、わっと歓声がわき起こった。
知っている人も多いと思いますが、Windows Vistaは、Microsoftが新しく発売したWindows XP後継の新しいOSです。XPの発売から5年振りの新OSとあって、パソコン・IT市場の注目を集めています。
一方で、こんな声明も発表されました。
相互運用性について取り組む業界団体European Committee for Interoperable Systems(ECIS)は,「米Microsoftは次期OS『Windows Vista』でも相変わらず反競争的手法を用いている」などとする声明をベルギーで現地時間1月26日に発表した。
ECISには,米IBM,米Oracle,米Sun Microsystems,フィンランドNokia,米Red Hat,などが参加している。
ECISは声明の中で,「Windows Vistaはパソコンおよびサーバー市場の競争を停滞させることになるだろう。Microsoftは,オープンな標準を基盤にしたインターネット環境に,独自の“閉じられた標準”を拡大しようとしている」と非難。
どういうことかというと、米IBM,米Oracle,米Sun Microsystems,フィンランドNokia,米Red Hatなどが、Windows Vistaの仕様に異議を唱えているということですね。
なぜ異議を唱えるかというと、Windows Vistaは、“(Microsoft独占による)閉じられた標準”を市場に拡大しようとするものだからだ、という見解を持っているからです。
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インターネットというメディアを語るときによく“オープンソース”という言葉が使われます。
これは、ある誰かが画期的な開発をして、便利なアプリケーションを生み出した際、開発者の著作権を守りながらも、「こんなんできました。これにもっと便利や機能を追加したり、改良を皆さんで加えてください」と、その開発プログラム(ソースコード)を一般に公開する概念です。代表的なものにOSの「Linux」、ブラウザーの「Firefox」などがあります。
今、インターネットの世界では、「独占」と「オープン」という理念が拮抗し、争っている状態だと思います。
それ自体は昔から言われていることですが、「全人類が使う世界中のすべての情報を整理する」という理念を掲げるGoogleという巨人の台頭もあり、人々の意識の中で、この対立がどんどん顕在化していく気がします。
インターネットがここまで世の中に浸透したのは、Windows95の登場から始まるMicrosoftのWindowsシリーズおよびInternet Exploerの利用拡大によるところがとても大きいと思います。WindowsやOutlookやOfficeやInternet Exploerによって、10年前と現在とでは、人々の生活や仕事のあり方がものすごく変わりましたよね。
Googleによって、人々の情報への接し方、情報の扱い方が、量・スピードともに大きく変化しました。(このエントリーを書くために、僕はGoogle検索を7回使っています。Wikipedia検索も5回使ったけどね。)
企業は自社の利益のために活動し、インターネットの世界では、その活動が世の中をどんどん変えていきますが、その規模拡大のために、「独占」という戦略がついて回るというのも、インターネットに課せられた課題なのかもしれないと思いました。